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  長唄協会 八十年の歩み

一、長唄協会の設立

長唄協会は、大正14年(1925年)7月、時の東京府知事宇佐見勝夫の勧告により、設立されました。
府より設立を委託された委員は、望月太左衛門、杵屋栄蔵、杵屋佐吉、杵屋六三郎、杵屋寒玉、杵屋巳太郎、杵屋六四郎、吉住小三郎、富士田音蔵、芳村孝次郎、田中伝左衛門、福原百之助の12名。
初代会長は半井桃水(臨時)で、同年11月の第1回総会により、改めて徳川義親侯爵が就任されております。

また、翌大正15年(1926年)には、第1回演奏会が歌舞伎座に於いて、2月25、26日の2日間に亘り開催されました。
多数の出演者に加えて、曲目の選定に付いても大変に困難を極めたそうですが、特に当惑したのは入場申込者の殺到で、発表すると同時に45倍の数に達したそうです。
勿論両日とも定刻既に満員の盛況を呈し、出演者の熱心な演奏に何れも大喝采を博し、両日共何事の支障もなく目出度く終演するに至ったと、当日の記録に伝えられています。

二、戦後の復興

戦争により、協会の活動は一時中断されましたが、昭和21年(1946年)には復活、杵屋六左衛門会長、福原百之助副会長の下、長唄再建の第一歩が踏み出されました。
同年4月には23、24、25の3日間に亘って、保険協会講堂に於いて、戦後第1回の演奏会が開催されました。

三、社団法人認可〜現在

その後、昭和52年(1977年)2月28日、準備に携わった会員の並々ならぬ努力と関係各方面のご理解ご助力により、長唄協会は公益法人として社団法人の認可を受けることが出来ました。
同年5月9日には、帝国ホテル孔雀の間に於いて、社団法人設立披露パーティーを開催。
翌昭和53年1月18日には、NHKホールに於いて長唄協会法人化記念演奏会が開催されました。約300名の合奏による「花見踊」で開演し、盛会の内に滞りなく終演いたしました。

現在、長唄協会は公益法人として、定款第四条に定める目的の達成を計るべく、担当別委員会を設置し、様々な事業を実行しております。

【長唄協会創立八十周年記念「長唄協会八十年の歩み」より抜粋】

四、長唄協会歴代会長

臨時会長
半井桃水
(大正14年7月)
初代会長
徳川義親侯爵
(大正14年11月)
2代目会長
小笠原長幹伯爵
(昭和2年9月)
3代目会長
四世 杵屋佐吉
(昭和13年5月)
4代目会長
十四世 杵屋六左衛門
(昭和21年5月)
5代目会長
四世 松永和風
(昭和25年)
6代目会長
三世 杵屋栄蔵
(昭和29年)
7代目会長
七世 芳村伊十郎
(昭和40年)
8代目会長 [法人]初代会長
十四世 杵屋六左衛門
(昭和43年)
[法人]2代目会長
二世 芳村五郎治
(昭和56年)
[法人]3代目会長
十五世 杵屋喜三郎
(平成5年5月)
[法人]4代目会長
三世 杵屋五三郎
(平成17年5月)
     
[法人]5代目会長
七世 鳥羽屋里長
(平成19年6月)
     
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